IT企業で働くサラリーマンが貯金を仮想通貨に投資しました

Crypto Engine

暗号資産(仮想通貨)取引を始めようと思っている方へ

こんにちは、Kirschです。

最近、税制改正のニュースやミームコイン※が話題となり、暗号資産取引が気になっている方も多いのではないでしょうか。 この記事では、これから暗号資産を始めようとしている方に向けて、私自身の経験を踏まえながら、初心者がほぼ確実に通る「洗礼」について正直に書いていこうと思います。

私が暗号資産を始めたきっかけ

私が初めて暗号資産取引を始めたのは、2017年5月でした。

実はその少し前、2015年頃に友人から「Ripple(XRP)※という仮想通貨がある」と教えてもらっていました。 当時の私は、

仮想通貨って何?XRPって何?という状態で、日本語の情報もほとんどなく、英語も得意ではなかったため、調べるだけでかなり苦労しました。

「東京JPY発行所」で買えるらしい、でも何だか怪しそうだし面倒くさい……。 そんな理由で結局XRPは買わずに終わってしまいました。

そして2017年5月、XRPが高騰したというニュースを目にします。

「買っておけばよかった」という後悔と、「もう二度と乗り遅れたくない」という気持ちから、Coincheckの口座を開設しました。

口座開設が完了するまでの間、「頼むからその間に上がらないでくれ」とドキドキしていたことを今でも覚えています。

当時は今のように銀行即時入金もなく、100万円を握りしめてコンビニでWebMoneyを買いました。

結局、XRPを1枚44円前後で購入しましたが、その後は暴落し、長い間含み損を抱えることになります。

もし友人に相談されたら、必ず伝えること

もし今、友人から「暗号資産を始めたい」と相談されたら、私は次のことを必ず伝えます。

  • 一攫千金ではなく、長期投資と考えること
  • メジャーな暗号資産以外に手を出さないこと
  • 必ずテスト送金を行うこと
  • 自己防衛を徹底すること

一攫千金を狙うな。長期投資として考えよ

暗号資産を始めるのであれば、投資として向き合うべきで、投機(ギャンブル)にならないよう注意が必要です。

一攫千金を夢見て、草コイン※やミームコインに手を出したくなる気持ちはとてもよく分かります。 正直に言えば、私自身も何度も失敗してきました。

草コインに手を出して、100万円以上を溶かし、文字通り「電子のゴミ」になった経験もあります。

最近話題になったミームコインも短期間で高騰しましたが、流動性※が低く、初心者がうまく利確するのは非常に難しいと思います。

価格が上がっているときは「まだ上がる気がする」と感じ、結局売れずに暴落を迎えるケースがほとんどです。

暗号資産の世界では「利確するまでが遠足」と言われます。 初心者のうちは、実際にプロダクトや用途がある暗号資産に限定すべきだと思います。

個人的には、BTC(ビットコイン)だけでも十分です。 他に手を出すとしても、ETH(イーサリアム)やXRPなど、比較的メジャーで実績のあるものに留めるのが無難でしょう。

短期的な価格変動は非常に激しく、1日で10%近く上下することも珍しくありません。 短期売買を続けると精神的に消耗します。

暗号資産は24時間365日動いているため、価格が気になって夜眠れなくなることもあります。 長期投資だと割り切り、寝かせるくらいの距離感がちょうど良いと思います。

必ずテスト送金を行え

暗号資産を送金する際には、必ず手数料が発生します。

XRPは手数料が非常に安いですが、ETHの場合、ガス代※の高騰時には1回の送金で数千円かかることもあります。

手数料がもったいなく感じて、最初から全額を送金したくなる気持ちは分かりますが、必ず少額でテスト送金を行ってください。

取引所によっては、アドレスに加えて「タグ」や「メモ」が必要な場合もあります。 これを間違えるとGOX※(資金を失う)する可能性があります。

私は過去に、NEMを送金する際にタグを付け忘れ、200万円相当を失いかけたことがあります。 幸いにも、英語が得意ではないながらBittrexのサポートとやり取りし、何とか取り戻すことができました。

数千円を惜しんで大切な資産を失うより、テスト送金を行う方がはるかに安全です。

自己防衛を徹底しろ

暗号資産の世界では、うまい話は基本的に詐欺だと思ってください。

SNSのDMで送られてくるURLや、正体不明のアプリのインストール依頼には絶対に応じないようにしましょう。

暗号資産は、株式などと比べるとまだ成熟した投資商品とは言えず、業界全体として無法地帯に近い面があります。 油断していると、大切な資産を一瞬で失うこともあります。

また、「大手取引所だから安心」とも言い切れません。 過去には以下のような大規模流出事件が発生しています。

事件 被害額 主な原因
Mt.Gox 2014 約85万BTC ホットウォレット過多、内部管理不備
Coincheck 2018 約580億円 マルチシグ未実装
DMMビットコイン 2024 約482億円相当 従業員PCのマルウェア感染

取引所が信用できないと感じる場合は、ハードウェアウォレットで自分自身が管理するのも一つの選択肢です。

暗号資産に関わる以上、情報収集と理解は他人任せにせず、自分で行う必要があります。

もしそれが難しいと感じる場合は、暗号資産ではなく、株式投資やインデックスファンドに投資し、プロに任せる方が精神的にも安全だと思います。

次回は、日本の暗号資産取引所について、初心者目線で整理して書いていく予定です。


※ 用語注釈

  • ミームコイン:インターネットのネタや流行を元に作られた暗号資産。価格変動が激しく投機性が高い。
  • 草コイン:知名度が低く、時価総額や流動性が小さい暗号資産の俗称。
  • 流動性:売りたいときにすぐ売れ、買いたいときにすぐ買えるかどうかの度合い。
  • ガス代:イーサリアムで取引や送金を行う際に支払う手数料。
  • GOX:暗号資産を失うことを指す俗語。Mt.Gox事件に由来。
  • XRP:Ripple社が関与する暗号資産。国際送金用途で知られる。
  • B!